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4月19日(水)~5月15日(月) 陶作家 伊東正明の《土と灰と鉄と器》展

   


陶作家 伊東正明さんの「土と灰と鉄と器」の展示が4月19日からはじまります。

伊東さんは湯河原の蜜柑の木を燃やして作った灰から独自の釉薬を作られています。
代名詞である「氷雪シリーズ」や、真鶴の本小松石の粉末を使用した「ショコラシリーズ」など地元の原料を作品に反映させることに、こだわり続けています。他にも「アフリカシリーズ」「飴釉シリーズ」「天色シリーズ」など近年ではみかん灰を使った鮮やかな色の釉薬のバリエーションも増えてきました。

日日食堂でも伊東さんの箸置きや吹き出しの形をしたお皿などいくつかうつわを愛用しています。
「氷雪シリーズ」は、土と灰の鉄分だけで、このなんともいえない優しい水色が出てきます。ひとつごとに微妙に違う風合いのうつわは、鮮やかな色彩の野菜料理でも、落ち着いた色彩の煮魚でも、どんな料理でも受け止めてくれます。一見シンプルに見える伊東さんのうつわは、料理を盛りつけた時にとても食卓のイメージを膨らませてくれる、ずっと毎日使い続けたいうつわだといえます。

派手であったりポップな見た目のうつわはお客さまの目を惹き、実際そちらのほうが良く売れたりします。
でもずっと飽きずに毎日好きになっていくうつわって、使い手のことをどれだけ考えてくれているのかっていうことな気がします。いとうさんのうつわにはいとうさんの誠実さと、使い手へのやさしさの両方が込められているように感じます。

今回の展示では、どのように今古今の空間というフィルターを通して、伊東さんの持つ世界観を表現できるだろうかと考えました。

「誠実なうつわ」というコンセプトで伊東さんのDMの写真撮影を行ったのですが、食堂の料理を盛りつける事でお客さまの使うイメージを固定させてしまわないか少し悩みました。でも、撮影したうつわの写真を確認して、僕がいつも感じているいとうさんのうつわの誠実でやさしい空気感をそこに感じる事ができました。
使うことで引き立つ「用の美」を備えたうつわはどんな料理でもしっかりと受け止めてくれるのだというメッセージを伝えられれば嬉しいです。

うつわを選んでいて、表面的なデザインや好みの「第一印象」の時期を通り過ぎ、あれこれと空想を続けた結果、当初はまったく気にしていなかった別のうつわの魅力に気付く時があります。
ごはんをよそっているところ、自分の得意料理を盛りつけたところ、大好きな家族や友人が使っているところ様々な場面をイメージしてみてください。うつわに盛りつけるもの、飾るものをを組み合わせたときに見えてくる別の存在感、それを見つけたときに自分にとって末永くお付き合いができるうつわと出会える喜びがあります。きっと今回の伊東さんの展示は皆さんにとって「これしかない宝もの」が隠れているとおもいます。

在廊している伊東さんにも色々と聞いてみてください。きっとぴったりなうつわを見つける素敵なアドバイスをくれるとおもいます。

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