料理を生業にするということ
世の中は目まぐるしく成長を続けていて、そのお蔭で我々は便利で且つ機能的に概ね不自由の無い快適な日常を過ごせています。時に歪みはあれども便利になるというのは、仕事然り、家事然り、暮らしに於いて本質的にとても良いことだと考えています。
ただ、ふとした時に、我々の快適で機能的な暮らしと引き換えに、本来あるべき感性や感受性が弱くなってきているような不安を感じることがあります。
だから快適に慣れてしまった感覚の中で、圧倒的に感性を揺さぶられてしまうようなことや、ものづくりに出会った時に、なんだか心の奥からワクワクして、自分の中の感性が共鳴することにとても安心するのかもしれません。