世の中は目まぐるしく成長を続けていて、そのお蔭で我々は便利で効率的で、尚且つ機能的に概ね不自由の無い快適な日常を過ごせています。
時に歪みはあれど、便利な暮らしになるというのは、仕事にせよ家事にせよ、ハンディキャップを持つ方にとっても、暮らしにおいては、本質的にとても良いことだと考えています。
ただ、ふとした時に、我々の快適で機能的な暮らしと引き換えに、本来あるべき感性や感受性が弱くなってきているような不安を感じることがあります。
ひょっとしたら、だから快適に慣れてしまった感覚の中で、圧倒的に感性を揺さぶられてしまうようなことや、ものづくりに出会った時に、なんだか心の奥からワクワクして、自分の中の感性が共鳴することにとても安心するのかもしれません。