大磯はいつだって僕にとって特別な場所です。
文化的な香りや風土の素晴らしさ、そこで暮らすひとたちの自然体の暮らしから発せられる美しさも勿論ですが、そんなことよりも僕はいつもただこのまちにいるだけで幸せな気持ちになれます。日日食堂というお店をはじめてもう何年も経ちますが、大磯を好きな気持ちは日に日に募るばかりです。
もしも願いが叶うならば、日日食堂は大磯と云う場所に在る「風景」の一部として自然に溶け込んでいるような、そんな存在のお店になりたいと願っています。
きっとそれはどんな料理を出すのか、どんな雰囲気作りをするのかといった「個」としての考え方ではなく、その土地の風、土、水に触れながらその場所の一部として存在をするという考え方なのかもしれません。