#001─No PA, No Life

皆さま、はじめまして。

今古今で音楽イベントなどの際にPAを担当しております武田と申します。音楽関係の小売業の仕事をしておりますが、PAに関しては趣味程度の経験で素人同然であります。しかし光栄にもこうしてお声かけいただき、これを機に勉強しながら自分なりの良い仕事を目指して精進していく所存です。

 

先日、日日食堂にて夕方の穏やかな時間帯にコーヒーと黒むつサンドをいただきつつ、レコードの話で盛り上がりました。
 
某我が社の店舗が新たにレコード専門店を3月にオープンする話になり、このご時世に見事な決意表明だと褒められたのでちょっと気を良くしております。

 

ところで僕のような仕事をしていると「CD売れなくて大変でしょ」とよく言われます。そりゃまあ大変ではありますよ。
 
皆さんだってもうCDなどは買わないという人がほとんどですよね。
 
でも売れない原因は、よく言われる配信やストリーミングなどというよりもっと他に理由があるんだと思います。
「地方過疎化問題、大変ですね」と言っているのと同じで、ひとつふたつの要因などではなく、それはバブルが云々、高度経済成長が云々……。

 

話が逸れてきたので戻します。
 
レコードです。レコードって所有すると場所を取るし、所有し過ぎると床が抜けるし、ちょっと聴こうと思っても液晶画面をポチっとだけでは聴けず、否が応でも面と向き合わなければならない、とまぁなかなか不便なもののひとつなのかなと

 

でも、この不便(な事によって生じる時間や良さ)こそ、現代において見直したい事だなぁと最近よく思うんです。
 
田舎に帰省したときの、日が暮れて夕飯食べたらもうやる事がなくなって、飲むかテレビを観るか本を読むか風呂に入って早く寝るか…くらいしかないあの感じ。
 
都会では21時22時頃でも街も人もギラギラしてて、何かをしなければならない衝動にかられたり、とりあえずコンビニに行ったりするのですが、山の家や妻の実家に行くと時間の流れが完全に別世界で、これは愛おしいなと思うわけです。

 

また、僕はここ最近ひょんなきっかけから大井川鐵道にハマっておりまして、特に山奥側の「井川線」に魅せられております。
駅弁を買って乗り込むのですが、片道約2時間のんびり走る列車の景色を眺めて物思いに耽る…それ以外にすることがないんです。
弁当なんてすぐ食べ終わっちゃうし、途中駅はほとんど無人でたまに自販機があるだけ。まぁ見所は満載ですがとにかく列車はゆっくりなので、じっとしているのが苦手な人は途中から苦痛かもしれません。

 

ある意味、軟禁状態。のんびり走る列車の時刻表に従うしかない。スマートフォンの電波状況も良くない。
目的もなく半日から1日かけて往復、たまに途中下車して絶景(これは本当に素晴らしいです!)を眺めたりできますが、ほとんどの時間は不自由。
こんな不便な時間こそが愛おしいと思ってしまうわけです。

 

また話が脱線してしまいました。鉄道だけに。
レコードの話に戻ります。レコードは棚から取り出して盤を出してターンテーブルに乗せて針を落とすという一連の動作を行う時に、何かを同時進行することはほとんどできないわけで、この「向き合う」という行為こそ価値がある、と個人的には思うのです。
 
アナログ盤は音がいい…かどうか本当のところは好みによるらしいのですが、手に取った感触・温もりなどはレコードならではのものですね。某うちの会社のレコード専門店、盛り上がってくれるといいなぁ。

 

今の気分で1枚

QUEEN/NEWS OF THE WORLD(世界に捧ぐ)
 

 

あの「We Will Rock You」〜「We Are The Champion」の2曲の流れから始まる名盤です。ジャケットは有名な方が書いている絵ですが、巨人の寂しげな表情が物悲しくて、毎回見入ってしまいます。

 

今古今のPA担当 武田淳