日日食堂の建物の裏には色々な植物が自生しています。野生のセリや里芋、露草、桑の木、その他あしらいに使える葉っぱなんかも沢山育っています。背の高い子や背の低い子、自生している姿はひとつひとつ形も大きさも色さえも違います。
あしらい用に幾つか摘んでいると、最初はかたちの綺麗なものをと選んでいたものが、段々とすべての姿に愛嬌を感じるようになり、そして最後には何も感じなくなります。
ただ受け入れる感じというのが一番近いのか、綺麗なものを選ぶのも好きなものを選ぶのも結局は「我」ゆえなのかもしれないなあと考えたりします。
そしてかたちの良いとおもうものを選ばないようになってから、ようやく自分たちの料理のあしらいがグンと素敵に映えるようになってきた気がします。