食堂の朝。
毎朝お店に着いたら、すべての窓と扉を開けて、先ずは新鮮な大磯の空気を店内いっぱいに取り込みます。
それから、お店の裏に自生している野草を摘み、テーブルにちょこんと添えます。
一通りお店の掃除も終わってそれぞれが一息ついたところで、みんなでお茶を飲みながら朝のミーティングがはじまります。
ミーティングでは、仕込みや料理の話からはじまり、仕事の中での気づき、日々の感銘を受けたこと、まちのこと、面白かった本、映画、言葉、大事にしたいこと、など色んな話をしっかり時間をとって話します。
こんな風に日々の雑談の中からお互いの感性や気持ちを共有することで、日日食堂の空気は作られていきます。
日日食堂では接客も料理もしっかりとした日々の積み重ねがあってこそ、自分が伝えたいことや想いがきちんと伝わると考えています。
例えば社交的な性格だからといって、お客様の意向をすぐに正しく汲み取れるとは考えていませんし、家庭料理が得意だからといってすぐにお客様が喜ぶ料理を作れるわけでもないと考えています。
あくまでも毎日の中で小さな気づきや振り返り、ひらめきのかけらを積み重ねていくことで誠実な成長をしていくことが大事だと考えています。
それを全員で共有していくことが毎朝必ず最初に行う我々の大事な仕事です。